トントさんと言葉のデッサン

人生で出会ういろいろな事を日常の言葉で描きたいと思っているブログです。

「怖い」をどう考えるか  ~ 映画「スティ―ルワールド」 ~ 

  ◎「怖いなら立ち向かえ」 

     『スティールワールド』より

   これもSF映画。このセリフは、映画のメインテーマでもあるらしい。

 

トントおじさん

   怖ければ立ちすくむ、逃げる、従う。これが、まず頭に浮かぶ事。

   こうした連想思考に、「待った!」をかける言葉と言える。

ぽここ

  「怖い」というどうしようもない感情に抵抗するための励ましの言葉かな?

  でも、そんなことができるの? 

  だって、現場は、理屈の世界じゃないわ。

トントおじさん

  確かに。でも、こう考えることができる。

 

  現実の世界は、自分がどう感じたか、とは無関係に動いている、と感じる。

  だから、脅威にも、自分が感じる心の脅威と、実際の脅威の二つがある、と言える。

  その時、人は、何によらず、内なる心の感情を、現実とは無関係に増幅してしまう傾向があるように思う。

  しかし、「怖い」という感情は、自身の内なる脅威ではあっても、外側の脅威それ自体ではない。別物だ

  だから、

  まずは「怖い」という感情を現実の脅威と切り離し、感情は感情として受け入れる

  そして、それ以上、心の中で増幅させない

  その上で、外側の現実の脅威を歯を食いしばって観察する。

  そして、外側の現実の脅威への対処を、例え弱々しく泣きながらでも行う

  観察の結果、逃げることが合理的であれば、迷わず逃げる(run! )。 

 

  こう考えて、

  内面の心の脅威だけでもなくすことができれば、楽になる

  後は、外側の本当の脅威に集中できる。

  少なくとも、「怖い」という感情を心の中で勝手に増幅させて、自ら自滅することは避けることができる。

ぽここ

  自分の考えを整えることで、心の感情は、ある程度コントロールできそうだ、という事は分かったわ。

  でも、外側の実際の脅威への対処はそう簡単ではなさそうね?

  実践トレーニングが必要よね。

トントおじさん

  確かにそうだ。

  しかし、幸いなことに、人の身体には高度な学習機能が備わっている

  最近、AI(人口知能)が備えてきて話題になっている機能だ。

  人は、もとからこの機能を持っている。使わない手はない。

  できることは、この機能を信じて修練すること。

  やがて「怖い」に流されず、現実に対処できる日がやってくるはず。

  それに、何より、内面の怖さを一旦棚上げして見れば、実際は怖くもなんともなく、また、立ち向かって見ることで、思っても見なかった良い方向へ展開する場合だってある(これは拙い経験でも言える)。

           

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                  (バラ)