京都堀川通りを歩いて大徳寺高桐院へ
先日、久しぶりに京都に行きました。6月10日、入梅の日でしたが、雨はなく、暑い一日。
定年になってからはじめての京都なので、時間を気にせず歩き回ろうと意気込んで、京都駅近くの堀川塩小路から、堀川通りをとにかく一直線に北大路までいって、左にそれて大徳寺を目指すことにしました。
知らない土地に始めていった時には、とにかく一つの目印になるような通りを実地に歩いて頭に入れるのが私の好きな方法です。この時、事前に細かいことは調べません。
発見があるのと、その土地の広さを身を持って経験できるのが、この方法の楽しい所です。
京都は、道路の交差点に東西の通りと南北の通りの名前が組み合わせてつけられており、非常にわかりやすくできていることにもあらためて関心しました。「堀川五条」「堀川四条」「堀川北大路」など。
また、京都では、こうした大きな通りだけでなく、ちょっとした小道にも名前があり、例えば「~小路」となっています。
そうした小路の中で大きな通りとの交差点の所に信号があるところがあります。そのような所では、小路といえども本通りと同じ感覚で車が通過していくのがなぜか新鮮でした。のんびりと歩いていると仕事車の勢いに驚かされます。
堀川通りを行くと、西本願寺、二条城、通りを流れる堀川、清明神社、千家の建物などなどがありますが、中でも、
今回の思いもかけない発見は、かの「紫式部」の墓所を見つけたこと。
北大路近くの堀川通り脇にひっそりとありました。小野篁さんと一緒でした。
そんなわけで、やっと大徳寺高桐院にやってきました。建物玄関までのアプローチの長さが素敵です。
入り口
入り口を入ると
更に進むと、
建物と庭につく前に、すでに別世界に入ってしまいました。
(追伸)
次の日、妙心寺にいった途中に寄った喫茶店のマスターから聞いた話。
東寺の五重の塔の高さ(海抜)と北大路通り(あるいはより正確には北山通り)あたりの高さが大体同じとのこと。
つまり、堀川通りを歩くということは、距離だけでなくだいたい50メートルくらいの高さを登ったことでもあったとのこと。どうりで疲れたはずだ。
でも、今宮神社近くのあぶり餅が美味しかったから悔いはない。
それにしても、コンパクトにまとまっている京都の地図のせいか、つい甘く見ていた京の都は、やはり、往時の日本の都にふさわしく広かった。